こんな不調はありませんか?
肩が痛くて腕が上がらない
痛みで着替えや髪を洗えない
夜、肩が痛くて寝れない
背中に手が回せない
最初は痛かっただけなのに、だんだん肩が動かなくなってきた
五十肩は、大きく「炎症が強い時期」と「肩が硬くなってくる時期」「回復していく時期」に分けて考えることができます。
① 炎症が強い時期
肩の痛みが強く、何もしなくても痛い 夜間に痛む 寝返りで痛む 腕を動かすと強く痛む、などの症状が出ることがあります。
この時期は、無理に肩を動かして痛みを悪化させないことが大切です。
痛みが非常に強い場合や、肩が熱を持っている・赤く腫れている場合などは、まず医療機関で状態を確認することをおすすめします。
当院では、炎症の程度や症状を確認し、必要に応じて医療機関の受診をおすすめしています。
② 拘縮が進む時期
強い痛みが少しずつ落ち着いてくる一方で、「痛みは少し良くなったのに、肩が上がらない」という状態になることがあります。
肩関節周囲の組織が硬くなり、肩の動きが制限されるためです。
この時期には、肩関節だけではなく、肩甲骨、胸椎、肋骨、鎖骨、胸筋群、腱板周囲の筋肉など、肩の動きに関係する部分を総合的にみることが重要です。
③ 回復期
徐々に肩の可動域が改善し、日常生活でできることが増えていく時期です。
この時期には、鍼灸施術だけでなく、状態に合わせた運動やセルフケアを組み合わせることが大切です。
「痛みを取る」だけを目標にするのではなく、肩を本来のように動かせる状態へ戻していくことを目指します。
「肩が痛いから五十肩」とは限りません。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩の前側に痛みが出やすいのが特徴です。上腕二頭筋の長頭腱は肩関節の周囲を通っており、肩を動かした際に腱への負担が増えることで痛みにつながることがあります。
腱板疎部の炎症
肩の前方、上腕二頭筋長頭腱よりやや内側に痛みを感じることがあります。
腱板疎部は、棘上筋と肩甲下筋の間に位置する部分です。
腱板の炎症・インピンジメント
肩の横から奥にかけて痛みを感じることがあります。
肩を動かす際に、上腕骨と肩峰周辺で腱板などの組織に負担がかかることで、痛みにつながる場合があります。
肩甲骨の動きが悪くなっている場合には、肩関節だけでなく肩甲骨の動きも確認することが重要です。
滑液包炎
肩周囲には、筋肉や腱と骨の間で摩擦を減らす「滑液包」という組織があります。
ここに炎症が起こると、肩を動かした際に強い痛みが出ることがあります。
肩の熱感、赤み、腫れが強い場合などは、自己判断で施術を受けず、まず医療機関への相談をおすすめします。
関節包の炎症・拘縮
肩の奥の痛みや夜間痛、肩の動かしにくさが特徴的です。
炎症に伴って関節包(関節を包む袋)などの組織が硬くなり、肩関節の可動域が制限されることがあります。
当院の五十肩への鍼灸施術
肩を上げる動作では、肩関節だけが動いているわけではありません。
肩甲骨、鎖骨、胸椎、肋骨なども連動して動きます。
当院では肩そのものだけを見るのではなく、肩甲骨や背中、首・胸郭などの動きも確認しながら施術方針を考えます。
また、必要に応じて運動やセルフケアも取り入れ、肩が動かしやすい状態を目指します。
医療機関での確認をおすすめする症状
腱板断裂
肩の腱板は、肩関節を安定させる重要な筋肉・腱の集まりです。
腱板断裂では、棘上筋に断裂が起こるケースが多く、次のような症状がみられることがあります。
・腕を上げにくい特徴的なのが「突然、肩にものすごく強い痛みが出た」というケースです。
夜間に痛みが強くなったり、痛みのために腕をほとんど動かせなくなったりすることもあります。
石灰沈着はレントゲン検査で確認できることがあります。
急激で非常に強い肩の痛みが出た場合には、五十肩と自己判断せず、整形外科での検査をおすすめします。
肩の痛みと肺尖部の病気
肩の痛みが続いている場合、非常にまれですが、肩関節以外の疾患が原因となっていることがあります。
その一つが肺尖部に発生する肺がんです。
肺の上部にできた腫瘍が周囲の神経などに影響することで、肩や腕に痛みを感じる場合があります。
特に
・肩を動かしても痛みがあまり変わらない
・肩の可動域には大きな問題がない
・常に痛みが続いている
・胸の痛みがある
・咳が続いている、息苦しさがある
などの場合には、肩だけの問題と決めつけないことが大切です。
こうした症状がある場合は、鍼灸施術よりも先に医療機関での検査をおすすめする場合があります。
当院では「何でも鍼をすればよい」という考え方ではなく、鍼灸が適している状態なのかを確認したうえで施術を行います。
肩の痛みや腕の上がりにくさでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
Q1. 五十肩とは何ですか?
A. 五十肩は、肩関節周囲の組織に炎症や拘縮が起こり、肩の痛みや動かしにくさが生じる状態です。
医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれることがあります。
Q2. 五十肩は自然に治りますか?
A. 時間の経過とともに症状が改善することもありますが、痛みを避けて肩を動かさない状態が長く続くと、肩が硬くなり動かしにくさが残ることがあります。
症状に合わせて適切に肩を動かしていくことが大切です。
Q3. 五十肩はどのくらいで治りますか?
A. 症状や経過には個人差があります。痛みが強い時期、肩が硬くなる時期、徐々に動きが改善する時期などを経て、回復していくことがあります。
Q4. 五十肩は鍼で良くなりますか?
A. 鍼灸では、肩関節周囲や肩甲骨周囲の筋肉などにアプローチし、痛みや肩の動かしにくさの改善をサポートします。
ただし、症状の原因や状態によって適した施術は異なります。
Q5. 痛みが強い急性期でも鍼を受けられますか?
A. 強い炎症や痛みがある場合は、無理に施術を行わないことがあります。
症状を確認したうえで、鍼灸が適している状態か判断します。
Q6. 五十肩と肩こりは違いますか?
A. 五十肩では、肩関節そのものの動きが制限されることが特徴の一つです。
肩こりとは原因や症状が異なる場合があります。
Q7. 腕が上がらないのですが、五十肩でしょうか?
A. 腕が上がらない原因は五十肩だけではありません。
腱板断裂など別の疾患が原因となっている場合もあるため、症状によっては医療機関での検査をおすすめします。